2011年5月10日火曜日

食べ物で英語を語る:野菜2

VEGETABLES 2

LETTUCE


お金に化けるlettuce
Lettuce, サラダによく入っているあれです。これが面白いことに、俗語で「お金」という意味なんです。

なぜかというと、レタスの葉っぱはとてもうすくて、紙のようでしょう。その上、ドル紙幣の色がちょうどグリーンで、レタスによく似ているんですね。

また、もとの形が紙幣をたくさん丸めたようだし、それを一枚一枚はがして使うから、それも似ているわけです。

→ 地獄の沙沫も金次第!?

• Enough lettuce can grease the skids.
(金さえあれば、何でもうまくいく)

Grease は「泊をぬる→すべりやすくする」という意味です。「すべる」は「動かす」につながりますから、十分なお金があれば、何でも動かすことができる、ということですね。私はそうは思いませんが、みなさんはいかがでしょう?


CARROT


馬じゃない。「にんじん」でつるなよ

Carrot, にんじんも、俗語がおもしろい野菜です。使えるチャンスも
多いと思いますよ。

→ 大きなにんじんをねらえ!?

日本語で、「鼻先ににんじんをぶらさげて、馬を走らせる」というような、比日食の表現がありますよね。それと同じことが英語にもあるんです。だからcarrot は、「えさ」とか、「刺激、はずみ」すなわち、何かをさせる原因というような意味で使われます。

• How big is the carrot?
(給料/ボーナス、退職金/はどれだけもらえますか)

これは今流行りのhead hunting の場合とか、入社のとき、退職するときなどに言うわけです。

• Big carrots catch big people.
(大物は大きなえさにひっかかる)

言葉は悪いけれど、その通りかもしれませんね。

→ 赤毛の戸ンならぬ……

みなさん、『にんじん』という赤毛の少年の物語をご存知でしょう。もうピンときたと思いますが、carrot top というのが、赤い髪をした人のことなんです。

• Hey, carrot top, where are you going?
(おーい、にんじん頭、どこいくんだい? )

そんなに悪気のない、ユニークな表現として使われています。

BEAN

ビーンを使えば、間違い無し

日本人にとって大変なじみ深い bean です。トーフはアメリカでも大人気だけど納豆はどうもね。食べものに対する日本人の発想には本当にピックリしてしまいます。

→ マメを使うって!?

形が似てるからでしょうが、アメリカでは bean を「頭」という意味でよく使います。たとえばこんなふうに。

• Use your bean.
(頭使いなさいよ)

→ 頭の力タイ上司にひとこと

また、頭のことを bean と表現したときは、「頭がかたい」というニュアンスが少しあるんですね。

• Can't you get one message through your bean?
(たったひとつのメッセージなのに、わかってもらえないの? )

「あなたのかたい頭はたったひとつのメッセージすら入らない」ということ。

→ まちガいなし

• Times are tough, no beans about it.
(今は大変な時代だ。それはまちがいない)

昔、西部では、食事といえばステーキ(牛肉)と豆だったので、no beans 、豆がないということは、ずばり牛肉、本物そのもの、という意味で、それがあとになって「まちがいなし」になったというわけ。