2011年6月3日金曜日

食べ物で英語を語る:果物

FRUIT

「禁断の」 apple で上司をおだてるのはapple polisher( ゴマスリ)。そういう人を見かけても、そんなlemon な(気まずい)顔をしないで……。

APPLE

禁断の果実ください

聖書の中で、アダムとイブがエデンの園で食べた禁断の実はappleだったのではないかという説がありますね。これに代表されるように、リンゴはよく悪い例に使われるんです。

→ このゴマスリやろう!!

世の中には、自分を実力以上に見せたがる人がよくいますね。そういう人のことを、日本ではゴマスリといいますが・・・。

• Apple polishing is for amateurs.
(上司をおだてるなんて、アマチュアのやることさ)

そう、「リンゴみがき」なんです。Apple はみがくと本当にピカピ
カになるのでこんな比喩ができました。
当然それをやる人は apple polisher 。あなたの会社にもいるでしょう!?

→どんでん返しをくらったら

計画やシステムが、全部くずれてしまうようなことがあります。そんなとき、しちゃいけないことをしたな、というニュアンスてヘこんな言い方をするんです。

• You upset the apple cart.
(物事のバランスをくずしたな)

農家の人たちが二輪車でリンゴを運ぶとき、ほんのちょっとつまずいただけで全部ひっくりかえってしまう、というところからきています。

→ アメリカの代表、アッブルパイ!

みなさんご存知の apple pie。日本でもよく食べるようですが、やっぱり本場はアメリカ。だから、アメリカの代表選手、象徴のように言われます。

• American as an apple pie.
(本当にアメリカらしいね)

ちなみにアメリカのパイは日本の2 倍ぐらい大きくて、10 倍くらい甘いんですよ!

チャーリーのちょっと思い出ぱなし②

日本のみなさんにおなじみの英語のひとつに「エクスキューズ・ミー」がありますよね。それにまつわる思い出。

昔、5 、6 歳のころ、家に来たお客さんの前を“Excuse me”と言わないで通ろうとして、母親にひどくしかられたものです。

何度注意されても「もう忘れたよ」といってきかない私をつかまえて、“So I'll have to teach you how to remember.” (じゃあお母さんが思い出させてあげるわ)。

そして私のおしりをたたきながら “Can you remember?”

私は痛さのあまり“Excuse me! Excuse me!”(ごめん、ごめん、許して)と叫んでいたのです。

CHERRY

新品同様で最高

日本の「さくらんぼ」とアメリカン・チェリーは色も大きさもずいぶんちがいますね。小ぶりで甘ずっぱいさくらんぼと、大きくて甘いチェリ一、あなたはどちらが好きですか!?

→ クラシック力ーと女の子

日本でもそうだと思いますが、アメリカでもcherry は高級なフルーツです。そこから、「新品同様」という意味ができたんです。これは、車についてよく使われる表現です。とくにクラシックカーなどの話題ですね。

• Your 1937 Chevy is really cherry.
(きみの1937 年型シボレーはピカピカで新品同様だね)

これを女性に対して使うとどうなるでしょう!? そう、パージンのことをcherry というんです。

→ ボウルいっぱいのさくらんぽ

チェリーはとてもおいしくて、とても甘いもの。でも高級品だから沢山はなかなか手に入りませんでした。そこで、「たくさんのチェリー」といえば“最高"という表現になるのです。

• Life is just a bowl of cherries.
(人生は最高だ!!)


LEMON

ああ、スッパ

Lemon はすっぱくて、ほかの果物のようには食べられないけれど、一応、仲間に入れてあげましょう。

→ そん怠顔しないで……

Lemon を食べるとき、みなさんはどんな顔をしますか!? きっとものすごくすっぱい! という顔をするでしょう。

• Don't be a lemon about it.
(気まずい顔をしないで)

レモンを食べたような顔をするな、ということはすなわち、気まずい態度をするなということですね。

→ 欠陥品

“工場ではじかれた lemon”という意味合いで、車などの欠陥品、不良品のことを lemon といいます。

これは1950 年代にアメリカで出されたフオルクス・ワーゲンの広告がもとになっています。自分たちの会社は品質管理がよくて、欠陥車はお客さまのところには行きません、良くないレモンが工場ではじかれるように……というもので、これでlemon は一躍有名に(?)なったんですよ。

• I guess I just got a lemon.
(欠陥品にあたっちゃったんじゃないかなあ)

車がしょっちゅう故障して、修理にばかり出していたりすると、こんなセリフのひとつもいいたくなりますよね。