FRUIT
「禁断の」 apple で上司をおだてるのはapple polisher( ゴマスリ)。そういう人を見かけても、そんなlemon な(気まずい)顔をしないで……。
APPLE
禁断の果実ください
聖書の中で、アダムとイブがエデンの園で食べた禁断の実はappleだったのではないかという説がありますね。これに代表されるように、リンゴはよく悪い例に使われるんです。
→ このゴマスリやろう!!
世の中には、自分を実力以上に見せたがる人がよくいますね。そういう人のことを、日本ではゴマスリといいますが・・・。
• Apple polishing is for amateurs.
(上司をおだてるなんて、アマチュアのやることさ)
そう、「リンゴみがき」なんです。Apple はみがくと本当にピカピ
カになるのでこんな比喩ができました。
当然それをやる人は apple polisher 。あなたの会社にもいるでしょう!?
→どんでん返しをくらったら
計画やシステムが、全部くずれてしまうようなことがあります。そんなとき、しちゃいけないことをしたな、というニュアンスてヘこんな言い方をするんです。
• You upset the apple cart.
(物事のバランスをくずしたな)
農家の人たちが二輪車でリンゴを運ぶとき、ほんのちょっとつまずいただけで全部ひっくりかえってしまう、というところからきています。
→ アメリカの代表、アッブルパイ!
みなさんご存知の apple pie。日本でもよく食べるようですが、やっぱり本場はアメリカ。だから、アメリカの代表選手、象徴のように言われます。
• American as an apple pie.
(本当にアメリカらしいね)
ちなみにアメリカのパイは日本の2 倍ぐらい大きくて、10 倍くらい甘いんですよ!
チャーリーのちょっと思い出ぱなし②
日本のみなさんにおなじみの英語のひとつに「エクスキューズ・ミー」がありますよね。それにまつわる思い出。
昔、5 、6 歳のころ、家に来たお客さんの前を“Excuse me”と言わないで通ろうとして、母親にひどくしかられたものです。
何度注意されても「もう忘れたよ」といってきかない私をつかまえて、“So I'll have to teach you how to remember.” (じゃあお母さんが思い出させてあげるわ)。
そして私のおしりをたたきながら “Can you remember?”
私は痛さのあまり“Excuse me! Excuse me!”(ごめん、ごめん、許して)と叫んでいたのです。
CHERRY
新品同様で最高
日本の「さくらんぼ」とアメリカン・チェリーは色も大きさもずいぶんちがいますね。小ぶりで甘ずっぱいさくらんぼと、大きくて甘いチェリ一、あなたはどちらが好きですか!?
→ クラシック力ーと女の子
日本でもそうだと思いますが、アメリカでもcherry は高級なフルーツです。そこから、「新品同様」という意味ができたんです。これは、車についてよく使われる表現です。とくにクラシックカーなどの話題ですね。
• Your 1937 Chevy is really cherry.
(きみの1937 年型シボレーはピカピカで新品同様だね)
これを女性に対して使うとどうなるでしょう!? そう、パージンのことをcherry というんです。
→ ボウルいっぱいのさくらんぽ
チェリーはとてもおいしくて、とても甘いもの。でも高級品だから沢山はなかなか手に入りませんでした。そこで、「たくさんのチェリー」といえば“最高"という表現になるのです。
• Life is just a bowl of cherries.
(人生は最高だ!!)
LEMON
ああ、スッパ
Lemon はすっぱくて、ほかの果物のようには食べられないけれど、一応、仲間に入れてあげましょう。
→ そん怠顔しないで……
Lemon を食べるとき、みなさんはどんな顔をしますか!? きっとものすごくすっぱい! という顔をするでしょう。
• Don't be a lemon about it.
(気まずい顔をしないで)
レモンを食べたような顔をするな、ということはすなわち、気まずい態度をするなということですね。
→ 欠陥品
“工場ではじかれた lemon”という意味合いで、車などの欠陥品、不良品のことを lemon といいます。
これは1950 年代にアメリカで出されたフオルクス・ワーゲンの広告がもとになっています。自分たちの会社は品質管理がよくて、欠陥車はお客さまのところには行きません、良くないレモンが工場ではじかれるように……というもので、これでlemon は一躍有名に(?)なったんですよ。
• I guess I just got a lemon.
(欠陥品にあたっちゃったんじゃないかなあ)
車がしょっちゅう故障して、修理にばかり出していたりすると、こんなセリフのひとつもいいたくなりますよね。