2011年4月1日金曜日

仕事から英語を学ぶ:ビジネス5

BUSINESS 5

SERVICE


値段を安くすることじゃありません

日本語の「サービス」には、「値段を安くする」というイメージがまだ強いような気がします。また、得意先を飲みに連れていったりすることを「サービス」だと思っているビジネスマンの方も多いようですが、私たちの感覚ではこれはservice ではありません。

Service とは「相手の needs をつかみ、それに合わせた非常にキメの細かい面倒をみること」なんです。ビジネスにおいて、お酒を飲むことが本来の needs ではありませんね。

きて、このservice にはいろいろな意味がありますから、そのいくつかを見ていくことにしましょう。

→ レストランでウェイターが……

• At your service, sir.
(何か、ご用はありませんか)

これは、レストランなどでよく耳にする言葉です。こう言いながら、テープルの脇で指示を待っているウェイターやウェイトレスの姿が見られます。ご存知のように、アメリカには日本とちがって、tip (チップ)を払う習慣があります。彼らにとってtip は、大切な稼ぎの一部なのです。Service がよくないとtip をもらえませんから、彼らは一生懸命になってservice に務めます。

→ tea service はお茶の接待?

• Her tea service is beautiful.
(彼女の茶器は美しいものです)

誤解しないでほしいのですが、tea service というのは「お茶を出す行為」ではありません。ティーポットとカップ、それに皿やおぽんを含めた「お茶を出す道具一式」のことなのです。

ですから、この場合、「彼女のお茶を出す仕草が美しい」と間違わないでください。

この tea service ですが、本当にいい物というのは、決して人にお茶を出すのに使ったりせず、飾っておくものなんです。もちろん大統領をお招きした場合などは、いちばんいい物を使うでしょうが、ふつうは見えるように置いておきます。一種の見栄なんですね。

→ お葬式もサービス

• We attended the funeral service yesterday.
(昨日、私たちは葬式に参列した)

これは日本人の感覚では、ちょっとわからないかもしれませんね。Service には「仕えること、奉仕」という意味がありますが、キリスト教社会では、みんな神に「仕える」ものなんです。ですから、神に仕える集会はすべて service といい、神の前で行なうお葬式は funeral service, 教会が行なう日曜学校や礼拝をchurch service というわけなんです。

FOLLOW UP

売りっぱなしはダメ。「フォロー」が決め手

日本でよく「フォロ一、フォロー」といっているのがこの follow up。何か物を売ってから、お客様に対してきめ細かなアフターサービスをするということです。“売りっぱなしにしない"ということですね。

→ ビジネスチャンスをつかめ

先方がこちらの商品やサービスなどに興味をもってくれたのに、その後で何のフォローもしないで放っておくと、せっかくのビジネスチャンスを取り逃がすことにもなりかねませんね。そこで、よくこんなふうにいいます。

• You must follow up every good sales lead.
(どんな商売も、きっかけをつかんだら、すぐフォローしなさい)

少しでも優位 (lead) に立ったと,思ったなら、すぐにフォローして攻勢をかけていくことも、ビジネスでは大切です。

→ 再横査

• I must have a follow-up examination.
(私は再検査を受けなくてはなりません)

Follow-up には「あとを追った」という意味もあるのです。健康診断を受けたけれど、「もう一度、もっと設備の整ったところで検査を受けてください」といわれたことがありませんか? こういった再検査が、follow-up examination なのです。

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