2011年1月31日月曜日

スポーツから英語を学ぶ:その11

チャーリーのびっくり体験記①

たしか新宿の地下鉄だったけど、あるポスターが目についた。きれいな女性が野球のキャッチャーの格好でミットをかまえるまねをして、その下に、英語でキャッチフレーズがあった。 “Let’ s Ball Quickly”.

オドロキの2 乗、ピックリの3 乗!! Let’s ball とアメリカ人にいったら、「セックスしましょ」という意味。それも quickly、はやくしようよっていうことだからもう大変!?

これはほんの一例で、このテの話は日本でゴマンとあって、それこそ本が何冊もできちゃうくらい。大変だとは思うけど、キャッチや商品名をきめる前に、英語のあらゆる意味を調べた方が better だね。




SAFE


砂危険とsafe はとなりあわせ

「安全」または「無事」。野球用語としてもそのままの意味です。

→ たまlこは危険をおかす勇気ガ幽要

● He’ll pick the safe method every time.
(彼は必ず無難な方法を選びます)

いつもいつも安全策ばかりやっているというのは、決してはめ言葉ではありませんね。

→ 安全な場所はどこ!?

「安全な場所」という意味合いから、「金庫」という単語としても使われます。

● There’s a safe in the office.
(オフィスには金庫があります)

Safe Words

Safe-conduct・・・・・安全通行券。
Safeguard・・・・固く守ること。
Safekeeping・・・・・・(安全のだめに)預かること。

明日、スポーツでもゴルフの言葉の使いかたに挑戦しよう。

2011年1月30日日曜日

スポーツから英語を学ぶ:その10

GLOVE

私と彼、ぴったり

女性の正装に帽子と手袋はかかせません。しかし昔は男性の手を守るものとして手袋が使われていました。今はもっぱら防寒具ですが、古い歴史ある手袋ですから、会話でのバリエーションも豊富。

→ 彼女|こは気をつけろ!?

生まれて間もない仔ヤギの革で作った手袋を kid gloves といいます。そんな手袋をしていたら、手つきもやさしくていねいになってくる、というニュアンスでこんなふうに使います。

● You’d better handle her with kid gloves.
(彼女と気をつけてっきあいなさい)

→ 演劃・映画を観て

芝居の中で、俳優がその役(role) にぴったり、と言いたいとき glove を使って表現します。

● That role fits her like a glove.
(その役は彼女そのものだ)

よい手袋は本当にぴったりと手になじむから、たぶんこういう言い方ができたのでしょう。

→ 相性はパッチリ

また、手と手袋のように、本来まったく異質のものがぴったり合うことを次のように言います。

● Pizza and beer go handing love.
(ピザとビールはものすごくよく合うね)


OUT

わ〈からはずれたらみんな out!

そもそもの意味は、「ワクからはずれる」こと。だから、野球のアウトも、外に出ろ、その場所からはずれろ、という感じ。

→ 「アイツよりできる!」と思ったときに

out ほどいろいろに使える単語はほかにないくらい。ほとんどの動詞の前につけることができて、「ほかよりできる、優れている」という意味になるんです。

● I can out-drive you.
(君より運転ができる)

このようにして使える単語のほんの一例をあげてみましょう。上の例文のout·drive のところにそのままあてはめてみてください。

Out-act (演技がうまい)
Out-bargain (値切るのがうまい)
Out-dance (社交ダンスがうまい)
Out-dress (おしゃれである)
Out-play (遊び/スポーツがうまい)
Out-kick (ボールをけるのがうまい)

2011年1月29日土曜日

スポーツから英語を学ぶ:その9

BALL

楽しいことの代名問

スポーツにボールはつきもの。テニス、ラグビ一、バスケット、バ
レーボール、卓球、そしてもちろん野球。「会話はキャッチボール」と
いうだけあって( ?)、 ball を使った言い方はたくさんあります。

→ しゃきっとしなさい!

Get on the ball で「しゃきっとする」という意味になります。まあ、ボールをよ〜く見ていなさい、といったニュアンスにつながるのでしょう。

● Get your section on the ball, or else.
(あなたの課をしめ直しなさい。さもなければ・・・)

→ 親指のはら

親指のはらの部分のことを the ball of the thumb といいます。まるくて、形がポールに似ているからでしょうか。

● I have a sliver in the ball of my thumb.
(親指にとげがささっている)

→ お害さまを招いて

老若男女を問わず、ポールあそびは楽しいもの。だから楽しいことの代名調のようにも使われます。

● Well, have a ball.
(楽しんでね)

人を家に招いて、きり気なくこんなふうに言えれば、あなたの株はグンとあがりますよ。


BAT

たたいてはねかえすbat

野球ははじめ、Bat-and-Ball Game という名前だったそうです。でもパットとボールを使った遊びというのではなく、ボールを手で打っていました。bat-and-ball のbat は、「手のひらでたたく」という意味で使ったのでしょう。

→ ビジネスで意見をぶつけ合う

「たたく」のなら何でもOK のbat です。お正月の羽恨つきでも、子供のおしおきにおしりをたたくのも。それに、ビジネスなら、意見をぶつけ合うときに使えます。

● We batted the subject of salaries around.
(私たちは給料について話し合いました)

→ 会話もすぐにはね返したいもの

ボールがパットにあたるとすぐにはねかえる感じから、right off the bat で「〜した途端に」とか「瞬間的に」という意味が出てきます。

● I replied right off the bat.
(私は即答しました)

2011年1月28日金曜日

スポーツから英語を学ぶ:その8

SQUEEZE


「しぼり出す」 ニュアンスでいろいろ使えます

発音してみると、本当にそういう感じなのだけど、何かをしぼって汁がじわじわ出てくるのを表わす単語。野球用語としても、ヒットが出ないときに点を“しぽり出す”という感じですね。

→果物を

しぼると言ってまず思いつくのはこれでしょう。お~、すっぽい!

● Squeeze that lemon.
(そこのレモンをしぼってよ)

→ 人の手を

実際は出なくても、汁をしぽるのと似た行為をするとsqueeze になります。たとえば相手の手を強〈握ったとき。

● He squeezed her hand.
(彼は彼女の手を握った)

当然、「好きだよ」というニュアンスですね。

→ 人間そのものを!?

果物ても手でもなく、人間そのものをしぼると、一体何が出てくるかわかりますか!? 答は甘い汁、そう、お金が出てくるわけです。

● Gangsters put the squeeze on the restaurant owner.
(暴力団はレストランから金をしぽりとった)

→ ビジネスではこんなふうに

レモンでも何でも、しぼったあとは当然小さくなりますね。そこで、このようにも使えます。

● Will you squeeze profits to gain market share?
(マーケットシェアを獲得するために利幅を小さくしますか)

→ ギネスに挑戦?

話はかわりますが、日本の通勤ラッシュはすごいですね。世界一時間に正確で、世界一安全でも、これだけはちょっとね。誰も好きこのんでこんな満員電車に乗ってるわけじゃないけれど、ギネスブックによると、わざとギュウギュウ詰めになる、おかしな遊びがあるんです。

● A “Guiness Record” number of people squeezed into the telephone booth.
(ギネスブックにのるほどの人数が電話ボックスに入りこんだ)

ギネスじゃなくても、身をしぽるように小さくするときは、こんな言い方があります。

● They squeezed through a crack in the wall.
(彼らは身を小さくして、壁のわれ目から中へ入った)

Squeeze Words
Squeeze bottle… ケチャッブやマスタードを入れる。「押せば出る」入れもの。
Squeeze play…… 危険性の高い行動や計画。
Squeeze off …… 射撃の用語で、ひき金をゆつくりしぼっていくこと。転じて、「おちついて、ゆっくりやる」という意昧。

2011年1月27日木曜日

スポーツから英語を学ぶ:その7

CURVE

グラマーな女性にcurve!?

「曲がった」という単語ですが、つまり「まっすぐでない」ということで、あまりいい意味で使われないことが多いのです。

→ 家庭で、会社で、会議で

ストレートが来ると思って期待しているところにカーブがくれば誰ても内心ドキッとしますね。そういう意味あいから、“期待していないことをやる"というときにcurve を使います。

● Don’t throw me any curves.
(へんなこと聞かないで)

→ グラマーな女性に

これはみなさんもなるほどと思うでしょう。
グラマーな女性を表現したいときにも curve を使うのです。

● She was all curves and smiles.
(彼女は笑顔とプロポーションで勝負した)

さっき curve はあまりいい意味で使われないと書きましたが、これは例外!

→ 株価チャートにもかかせません

会社の経営状態や、経済、株価などを表わすとき、 J-curve という曲線がよく出てきます。意味は、はじめにあるところまで1成って、悪いカーブを経てまた上がってくるカーブのことをいいます。理由は…… J という文字をよく見てみればわかりますね。

2011年1月26日水曜日

スポーツから英語を学ぶ:その6

STEAL

脇役が主役を食うときも

日本語でいう盗塁。英語ではそのまんまsteal (盗む)です。野球はヒットを打つてはじめて一塁、二塁と進めるところを、相手のスキをついてこそこそ進んでしまうのは、やっぱり“盗む"というイメージがありますよね。

→車でも、キスでも、自由でも

「盗む」という意味では、具体的なものから抽象的なものまで、何にでも使えます。

● Martial law stole our liberty.
(戒厳令は私たちの自由をうばった)

→ 家にこっそり忍びこむと……

門限のあとで音をたてないようにこっそり入るのもsteal です。

● I stole in after curfew.
(門限後、忍びこみました)

知らない人が見たら、空き巣とかわらないものね。

→ 掘り出しものを見つけたとき

買い物をして、まるでタダみたいに(=盗んだみたいに)安かったという場合、steal を使うと感じが出ます。

● My new sweater was a steal.
(このセータ一、タダみたいに安かったわ)

→ 今日の主役はだれ!?

主役でもないのに脇役が上手な演技で観客を魅了してしまうことを steal the show といいます。これはビジネスにもすぐに応用できます。

● The assistant marketing manager stole the show.
(思いがけず、マーケテイング部長のアシスタントが主役をつとめた)

上司より部下の方がいい企画を出したり、小さなメーカーが驚くべき新しい技術を発表したとか、いろいろなシチュエーションで使える便利な言い方です。

チャーリーのニッポン vs Amerlca ①

日本とアメリカでは、文化も生活ももちろん違うけど、ビジネスについての考え方もずいぶん違う。その最たる例をちょっと紹介。

日本では、「大きいことはいいことだ」の精神で、つまり「大企業のすることにまちがいはない」 Big is beautiful! ところがアメリカでは Big is fearful といって、「大企業はちゃんと見張っていないと何をやらかすかわからない」という見方をする。だから、日本の人が、「わが社は大企業であるからして humanity にも配慮、していく云々」なんでいっても信用してもらえないかもね。

2011年1月25日火曜日

スポーツから英語を学ぶ:その5

FOUL

『フェア』の反対の意味で使おう

バッターが打っても、グラウンドのゾーン内に入らないとファウルです。意味としては、fair (公正な、公平な)の反対。

→下品なことばかり言うヤツ!こ一撃!

Foul-mouthed はきたない言葉ばかりしゃべること。放送禁止用語をまくしたてているような人には foul がぴったりです。
● Stop that foul language.
(そのはしたない言い方をやめなさい)

→ 「手段を選ばない」時に

反対語を組み合わせて fair means or foul という熟語があります。文字どおり、「正しいやり方でもきたないやり方でもかまわない」 「とにかく手段を選ばない」という意味です。

● By fair means or foul, he gets his way.
(手段を選ばずに、彼は自分の考えを押しとおす)

ちなみに、日本でも有名な “My Way” (マイウェイ) J という曲も「手段を選ばないで、思うままにやっていけばいい」という内容。日本の人が抱いているイメージとはずいぶんちがうのでは!?

→ 推理小説にも出てくるfoul play

● He would even resort to foul play.
(最終的には彼は汚い手でも使う)

ふつうは fair play の反対の意味で使いますが、アガサ・クリスティーの小説の中では何と「殺人」になってしまいます。