2011年2月19日土曜日

動物から英語を学ぶ:豚とヤギ

Creatures 4

PIG


うん、「ブタ」のおまわりさん?

アメリカでは、よく悪い意味で「おまわりさん」のことを pig という人もいます。60年代や70年代に、社会に反抗してデモを行なった学生たちゃヒッピーたちが、取締まりに当たった警察を pig, pig と盛んにはやし立てたものでした。

Pig というのは、マナーも悪いうえに、ドテッとでかくて、まった〈人間のことなどは考えていない、どちらかというと気持ちの悪い動物だというイメージで、警察もそのように見られたらしいのです。

→ 大食漢

Pig はいつも何かを食べてばかりいて、あまり行儀がよくないと思われがちですね。この食べっぷりから生まれたのが、「大食い」という意味なのです。

• He made a pig of himself.
(彼は、食べまくっていた。彼は大食いだ/欲張りだ)

立食パーティーなどで、食べ物のそばから離れないで、ただひたすら食べてばかりいる人のことを言い表わすのにピッタリです。また、これを使って、他人のことだけではなくて、自分のことも表現することもできます。

• Yesterday, I pigged out on ice cream.
(きのう、私は思いきり沢山のアイスクリームを食べた)

いくらアイスクリームが好きだといっても、食べすぎてお腹をこわしたり、プタのように太ってしまうのはいただけませんね。


GOAT

身代わりなん、「やぎ」も怒るよ!

→ スケープゴート

Goat は知らなくても、scapegoat (いけにえ、身代わり)という言葉はご存知なのではありませんか? みなさん、日本語の中でも日常的に使っておられることと思います。自分が本当はやっていない罪をかぶせられたりするのが、scapegoat ですね。ワイロの事件などで、本当は自分が金を受け取ったのに、秘書か誰かをscapegoatとして立てるのが、最近、巷で流行っているようですが・・・

• Management is looking for a scapegoat.
(経営陣は身代わりになって責任を取ってくれる人を探している)

これは、経営者たちが自分の責任はタナに上げて、誰か身代わりになってくれる人を探しているということです。ひとりでみんなの罪を背負って責任を取らされるということでしょう。

→ 人を怒らせる

Goat には「冷静さ」という意味もあります。それから get one's goat で「人を怒らせる、いら立たせる」という表現が生まれました。

• She really got my goat.
(彼女は、私を怒らせた)

これは、彼女とケンカでもしたのか、彼女の言葉にカッとなって冷静さをなくしてしまったわけです。何か弱いところをつかれて、悲しいかな、それに対して何の抵抗もできない状態なんですね。

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