2011年2月20日日曜日

動物から英語を学ぶ:羊と狼


CREATURES 5


SHEEP


Goat君、スマナイネ、と「羊」言い

→ 区切りをつける

アメリカ人はよくseparate the sheep from the goats という表現を使います。これは「よい物と悪い物の区別をつける」という意味なんです。

• Here's where we separate the sheep from the goats.
(ここらで、役に立つ物と立たない物を分けなければならない)

区別をつけるといっても、大体、sheep が役に立つよい物、それに対して goat はうるさいだけの悪い者、とされているんですよ。

→ おどおどしだ人

Sheep は非常に素直な動物です。何もないのに他が動き出すとついてくるというか、何も言われないのにただついてくるという「飼いならされた」動物といった感じです。

だからリーダーの言うことには素直に何でも聞く人や人の集まりも sheep と言うわけなんです。「温和な人、内気な人」という意味から、「(主体性がなく一人で行動ができない)臆病な人」を言い表わす言葉でもあるんですね。

• He looks sheepish.
(彼は恥ずかしそうにしていた)

Sheepish は sheep の形容詞です。「おどおどしている」とか、「恥ずかしそうな」という意味で使えるというのは、もうおわかりでしよう。


WOLF

ムムッ、危険がいっぱい

Wolf といえば、昨年、大相撲歴代2 位の53連勝をなし遂げた横綱千代の富士が思い浮かびますね。

さて、みなさんは wolf に対して、どういうイメージをおもちですか? A lone wolf (一匹狼)なんて、何となく格好いいイメージをもつ向きがあるかもしれません。しかし、ふつう wolf は「破壊的で怒りっぽい人」とか「何か悪い状態や、非常に危険な動物・人間」を言い表わす言葉なんです。

→ 見捨てる

• Don't just throw him to the wolves.
(彼を見捨てないで、)

Throw him to the wolves は、誰か他の人を狼のような危険な人々の中に投げ捨てる、ということです。つまり、「あきらめて見捨てる」とか「いけにえにする」という意味なんですね。

→ ガツガツ食べる

• He wolfed down his lunch.
(彼は昼食をカツガツと食べた)

Wolf を動詞で使うと「むきぼり食う」「ガツガツ食べる」という意味になります。狼の動作から何となくわかりますね。

→ 女のコをナンパするときに

• He gave her aloud wolf whistle.
(彼は口笛を吹いて、彼女を“キレイだね”とひやかした)

「ヒューヒュー」と口笛を鳴らして、下心まるだしで女性をナンパするのが wolf whistle です。

「送り狼」じゃありませんが、街角で女探しに目を光らせている男なんて、まさに wolf そのもの!?


チャーリーのびっくり体験記③

五年ぶりにアメリカに帰る友達を空港まで見送りに行ったときのこと。女'性だったから、荷物は私が持ってチェック・インしようとした。

荷物チェックが無事すんで、私が彼女のスーツケースなんかをチェック・イン・カウンターまで運ぽうとすると、ガードマンが近づいてきて、 “Are you going, too?” と聞いた。だから私が日本語で「いいえ。荷物をカウンターまで、運ぶけてす。と答えたとたん、ガードマンはいきなり“Get out!!”

驚いちゃうね。いきなり「出て行け! J なんて、日本語じゃ絶対いわないでしょう。それなのに英語だとぜんぜんかまわなくなっちゃう。日本の人は特にその差が激しいみたい。

別に “I'm sorry but I can't let you in.” なんて正しく言ってほしいわけじゃない。もうちょっとだけ、私たち“ガイジン”の気持ちを考えてほしいって思うだけなんだ。

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